広島市現代美術館は1989年、公立館では国内初の現代美術を専門とする美術館としてオープンしました。美術館は、2020年12月より改修工事のため休館中です(リニューアルオープンは2023年3月18日)。休館中は美術館が位置する比治山公園に近いアパートの一室に鶴見分室101(いちまるいち)を開設し、展示や情報発信を行います。
広島市現代美術館は、市内を見渡す比治山の丘陵、桜の名所としても親しまれている緑豊かな公園内に位置しています。建築設計は黒川紀章氏。古代ヨーロッパの広場を思わせるアプローチプラザ、日本の蔵を思わせる三角屋根などを特徴とする、広島を代表するポストモダン建築です。改修工事を通して、設計者である建築家 黒川紀章の思想と意匠を受け継ぎながら、美術館として必要な基本的機能の回復を図るとともに、一部デザインの変更やスペースの新設を行うことで、美術館を訪れる方々の多様なニーズを受け止め、より多くの方に開かれた美術館となることを目指します。
広島市現代美術館は、以下の4つの理念のもと事業を展開しています。
作品の収集にあたっては、3つの方針に沿って各分野の優れた作品を系統的に収集保存しています。3つの方針とは、「主として第二次世界大戦以降の現代美術の流れを示すのに重要な作品」、「ヒロシマと現代美術の関連を示す作品」、「将来性ある若手作家の優れた作品」です。また、従来の美術分野にとらわれず、デザイン・建築などの作品も積極的に収集し、現代美術の総合的な美術館を目指します。
テーマを設定して収蔵作品を展示する他、多様な現代美術の展開を身近にし、こころを刺激する企画展を行っています。また、映像やパフォーマンスなど、さまざまな表現の可能性を探求します。
現代美術に関する資料、模型、映像、図書などを収集しています。また、講演会、講座、ワークショップなど幅広く企画を行っています。
現代美術に限らず、広く美術に関する総合的な調査研究活動を行っています。
住所|広島市中区鶴見町9-11 第2三沢コーポ
開室|火~土 11:00~17:00(展示期間のみ)
休室|日・月・祝
休館中の活動拠点の一つとして、比治山公園に近い京橋川沿いに建つ「第2三沢コーポ」1階に鶴見分室101(いちまるいち)を開設し、展示やイベント、情報発信を行います。
鶴見分室101 室内の様子