記憶たち

おだやかに新しい1年が明けました。そんな日だからこそ、次のような言葉がいっそう染みこんでくるのかもしれません。

 

2014/9/7

明け方の薄暗い平らなまちは、

さまざまな記憶を豊かに受け入れるようだった

やがて太陽がのぼって晴れ間が見えてくると、

光は無造作に伸びた草を輝かせて、

掘り返されたアスファルトを際立たせる

記憶たちは、

そのまぶしさで見えづらくなってしまうようだった

さっき見たものを、なんとか忘れないように

 

無くなってしまった時、無くなってしまいそうな時、

初めて人は、消えてしまいそうなそれを、

思い出そうとするのかもしれない

このまちにはいま、言葉にされ始めた記憶がたくさんある

忘れたくない、知ってほしい、残しておきたい

確かにここにいた、ということを

 

普通に暮らしていたら思い出そうともしなかったことを、

思い出すんだよね

弟がここでどうしたとか、

娘がここでああしてもらったとか、

ご近所さんのあの時のあの表情、とかね

そういう何気ないようなものがね、

なんだろうね、鮮明に、ふっと蘇るんだよね

現在、地下1階のミュージアムスタジオにて「交わるいと」の連動企画(オープンリサーチ・プロジェクト/ORP)として開催中の小森はるか+瀬尾夏美「波のした、土のうえ」巡回展から、瀬尾夏美さんのテキストとドローイングを。

この巡回展は2月4日まで開催し、会期中の1月14日には同会場にててつがくカフェが、1月16日は別会場(Social Book Cafe ハチドリ舎)にてナイトトークが行われます。「交わるいと」とあわせて、ゆっくり過ごし、じっくり向き合ってもらえるとうれしく思います。

http://komori-seo.main.jp/blog/2017/12/08/hiroshima/

2018年01月02日(火)

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