藍の青

「私は藍の発色や濃度、色足にこだわって作品を制作してきた。そのこだわりは染め残した白にあるとも言える。作品の主題は白をどのように残すかに集約されることもあり、作品によっては藍色は空間意識のようなもので、そこに実在するものとして白が漂ったりする。」

福本潮子さんは、作品集『藍の青』(2015年)の中でこう語っています。そして、その「白」がこれまでとはちがった際立ち方をするシリーズとして近年の古布のシリーズを挙げ、このように続けています。

「古布のシリーズでは、今まで経験したことのないほど布を作った人の存在がますます大きくなっていった。それは手仕事であり自然の力と言える。これらの古布を藍で染めると古いイメージと新しいイメージが交差する。藍の青はまさに過去と未来をつなぐ色であると思う。」

福本潮子さんは、今回の展覧会のために古布シリーズの新作を制作中です。作家 福本潮子と古布とがどのように交わるのか、楽しみでなりません。

 

*この作品集そのものも福本潮子さんのこだわりの賜物。背表紙には自身の作品《青の儀式》を裏打ち・裁断して使用するなど、随所に造本の工夫が盛り込まれ、第50回造本装幀コンクールにて「出版文化国際交流会賞」を受賞しました。

http://www.akaaka.com/publishing/books/bk-fukumoto-ai.html

https://ameblo.jp/sunm123/entry-12171532897.html

2017年08月15日(火)

ページのトップへ戻る