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コレクション展 2015-Ⅰ
記録(ドキュメント)というカタチ
本展では写真、映像、インスタレーションをはじめとした様々な表現メディアで、「記録」が美術表現としてどのようなカタチを得ていくかを探求していきます。
行動の軌跡や時間の流れを視覚化しようとする、また目の前にある状態の変化を捉えようとする表現者の追求は、「行為」、「経過」を記録することへと進んでいきました。そして再生、展示可能でサステイナブル(=継続的)なカタチに収められることにより、記録は「作品」となって私たちの目の前に提示されていきます。
写真に加え、60年代末からはポータブルになったビデオの技術的革新と汎用化が、表現者の創作を大きく刺激し、新たな表現メディアとして使われていきました。それによってひとたびだけのものであったパフォーマンス行為、変化していく過程や時間の経過は提示可能となり、映像という記録は作品という創造的表現へと転化していきます。またこうした記録する行為の作品化は、絵画やドローイングといった従来からの表現方法さえも、記録、アーカイブの手段として捉え直す視点の転換にも繋がっていきます。
本展では、アトリエを飛び出し、大地を舞台に様々な表現行為を行ったランド・アーティストたちの記録、瞬間の撮影を超えて時間の経過を捉えようとする試み、パフォーマンスやアクションの記録を映像にしたタイム・ベースト・アート、人物・身近な日常風景などに眼差しを向けた記録など、4つのカテゴリーに分類し紹介します。
出品作家
伊藤高志、ビル・ヴィオラ、デニス・オッペンハイム、かわなかのぶひろ、河原温、杉本博司、田中功起、鶴岡政男、殿敷侃、ブルース・ナウマン、中原浩大、山路商、横溝静、リチャード・ロング、ログズギャラリー ほか
基本情報
※入場は閉館の30分前まで
※( )内は30名以上の団体料金
※5月5日(こどもの日)は高校生以下無料
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