遠くへ旅立ってしまう、愛しい人の姿を自分の元にとどめるため、相手の姿の影を線でなぞり形を得て、不在の人物を現前化させた。古代ローマの政治家プリニウスがその著書『博物誌』に記した絵画の起源は、そのはじまりから「肖像」との関連を示唆します。太古より多くの芸術家たちがさまざまな手段を用いて表してきた肖像は何を語り、そこから私たちは何を受け取るのでしょうか。
本展は、「姿をかえる」「自身を表す」「アイコンとしての顔」「無名の人々」という4つのキーワードを手がかりに肖像について考察し、対象として表された人物の人となりだけでなく、時代の証人ともなる「肖像(ポートレイト)」が、黙したまま、かくも多くのことを観る者に語りかけており、その享受は観る者にゆだねられてもいるということを検証します。
出品作家
森村泰昌、シンディ・シャーマン、やなぎみわ、福田繁雄、山路商、郭徳俊、アンソニー・グリーン、イヴ・クライン、池田満寿夫、秋山祐徳太子、アンディ・ウォーホル、ウーゴ・ムラス、ジョージ・シーガル、ウィレム・デ・クーニング、草間彌生、チャック・クロース、ジュリアン・シュナーベル、絹谷幸二、アレックス・カッツ、奈良美智、アルベルト・ジャコメッティ、ヘンリー・ムーア、舟越桂、駒井哲郎、浜口陽三
※入場は閉館の30分前まで
休館日
休館日
休館日
休館日
休館日
休館日
休館日
休館日
休館日
休館日
休館日
