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収蔵作品展 2002-Ⅲ
キュレーターズ・アイズ
現代美術館の展示は難しくてわからないという声をよく聞きます。作品を見ても何が描いてあるかわからない。一体何が面白いのか?などなど。
これには多くの理由があるでしょう。しかし、作品自体を理解するのが難しいという場合もあるにはありますが、むしろ、どのように作品に接したらいいのかわからなかったり、あるいは初めからわからないものと決めつけてしまったり、はたまた難しい美術用語や専門用語の解説を前に、作品の鑑賞どころかその入口で立往生してしまっているためではないでしょうか。
これは今までの美術館でよく行われている、例えば現代美術館でいうならば「イギリスのポップ・アート」「フルクサスの作家たち」などのように、美術史や専門的な用語によって区分けして見せる展示のせいでもあるかも知れません。
そこで今回は、こうした紋切り型の展示とはできるだけ異なる展示の方法を、美術館のキュレーター(学芸員)たちがそれぞれの視点から試みてみました。展示の意図や作品へのアプローチの仕方など、普段はあまりあからさまに示さないことを、いわば手の内を大胆に明かしながら展覧会に仕立てたのです。
同感できることや納得できること。あるいは自分とは違うと思うところなど、さまざまな感想が湧いてくるでしょう。現代美術を見る時に、難しいとか難しくない、わかるとかわからないとかだけではない思いを、この展示の試みから感じてもらえればと思います。
出品作家
村上友晴、恩地孝四郎、ジャン・アルプ、池田満寿夫、関根伸夫、ヘンリー・ムーア、池森暢昌、福田美蘭、高松次郎、三木富雄、マーク・ボイル、ヤノベケンジ、やなぎみわ、佐藤正明・聖美、柳幸典、デニス・オッペンハイム、河原温、リチャード・ロング、デイヴィッド・ホックニー、佐藤時啓+Wandering Camera、戸谷成雄、竹澤丹一、モーリス・ルイス、カレル・アペル、堂本尚郎、今井俊満、ウィレム・デ・クーニング、金光松美、勅使河原蒼風、アグネス・マーティン、勅使河原宏、ポール・ジェンキンス、サム・フランシス、ピエール・アレシンスキー、殿敷侃、アンソニー・グリーン、シンディ・シャーマン、松澤宥、アルパナ・カウル、方力鈞
基本情報
※入場は閉館の30分前まで
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