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特別展
元永定正展 いろかたちながれあふれててんらんかい
日本を代表する現代美術作家のひとり、元永定正(もとながさだまさ)の個展を開催します。1950年代、関西を拠点に本格的な制作活動を始めた元永は、当時前衛的な活動を行っていた具体美術協会との関わりを通じて、独自の抽象的画風を構築しました。
近年の元永の絵画に見出せる特徴は、鮮やかないろ使いとユーモラスなかたち、のびやかなせんです。これらには、例えば「いろだまよこきい」「しろせんかたちとくろながれ」といったひらがなだけの題名がつけられていて、遊び心に満ちたものとなっています。元永の作品には子供の無邪気さと熟達した技術が同居しており、明るい調和が生み出されているといえるでしょう。
本展では、元永の「現在」の活動をご紹介します。会場には最新作を含む絵画の他、色水を使った作品、カラフルないろだまがころころと床に転がっている作品等が展示されます。そして最後の展示室には、本展のために元永が特別に手がける大掛かりな作品、「らくがきの部屋」が出現します。この部屋では壁に直接絵が描かれたり、浮遊するバルーンが設置されるなど、楽しい試みが繰り広げられます。
この機会に、こころはずむ元永定正の世界を経験していただければ幸いです。
―略歴―
1922年三重県上野市に生まれる。最初、地元の洋画家、濱邊萬吉に師事し洋画家を志す。
1955年、吉原治良の誘いにより具体美術協会に入会。1966年に渡米。これまでに、ニューヨーク近代美術館での「日本の新しい絵画と彫刻」(1965年)、東京国立近代美術館「1960年代―現代美術の転換期」(1981年)、ポンピドーセンターでの「前衛の日本1910-1970」(1986年)、芦屋市立美術博物館での「具体展」(1992~93年)等多数の展覧会に出品。三重県立美術館(1991年)、兵庫県立近代美術館(1998年)、西宮市大谷記念美術館(2002年)等で個展開催。現在、兵庫県宝塚市在住。
基本情報
※入場は閉館の30分前まで
- ( )内は前売り及び30名以上の団体料金
- 5月5日(こどもの日)は高校生以下無料
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