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抽象表現主義展 アメリカ現代絵画の黄金期
アメリカの抽象表現主義は、1940年代後半から50年代にかけて、第二次世界大戦の勝利と戦後の経済的発展という社会的背景の中で、大きく花開いた美術の動向です。この動向に属する作家たちの多くは、戦禍を逃れてヨーロッパから亡命してきたシュルレアリストたちから多大な刺激を受けつつも、新大陸の壁画運動などを背景にして、アメリカ独特といってよい表現を作り出しました。その例としては、いままでにない作家のアクション(行為)の協調、あるいは、ある焦点によって秩序付けるヨーロッパの絵画空間とは異質の、オール・オーヴァ―(画面一杯)の大画面などをあげることができます。この抽象表現主義の成功後、アメリカの美術は、ヨーロッパの美的伝統から抜け出し、逆に、世界の美術をリードするまでになり、今日に至っています。
本展は、抽象表現主義の代表的な画家16人の作品約60点により、この動向の最盛期の状況を紹介するものです。
出品作家
ウィレム・デ・クーニング、リチャード・ディーベンコーン、サム・フランシス、アーシル・ゴーキー、アドルフ・ゴットリーブ、フィリップ・ガストン、ハンス・ホフマン、フランツ・クライン、リー・クラズナー、ロバート・マザウェル、バーネット・ニューマン、ジャクソン・ポロック、アド・ラインハート、マーク・ロスコ、クリフォード・スティル、マーク・トビー
基本情報
※入場は閉館の30分前まで
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