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特別展
立体表現にみるヒューマン・リアリズム展
人間の表現
人体像は、西洋美術において最も古く、かつ長きにわたって続いてきたテーマといえます。とくに彫刻においては、何にもまして中心的な地位を保ってきました。今世紀の美術の大きな変化にともなって、第二次世界大戦以降、抽象彫刻が盛んになるにつれ、人体像は必ずしも彫刻の中心的なテーマとみなされなくなりました。しかし、従来の理想美の規範から解放された結果、今日の人体彫刻は、人間存在の複雑で多様な現実や内容を捉えるとともに、現代における新しい表現を荷っています。布、石膏、合成樹脂、ファイバーグラス等、従来用いられなかった素材や新素材が用いられ、本物と見紛うほどに再現された人体像、あるいは、ロボットや人形風の人体、大きく変形、歪曲された人体等々、単身像から群像まで、幅広く豊かな表現が展開されています。
本展は、1970年から1990年までの20年間における28作家51点の作品を紹介することによって、人体彫刻の現在を概観します。これらの中に現代を生きる私たち自身の姿が見出されることでしょう。
出品作家
マグダレーナ・アバカノヴィッチ、ジョン・アハーン、カレル・アペル、アルマン、ロバート・アーネソン、レナード・バスキン、ジョナサン・ボロフスキー、フェルナンド・ボテロ、ジョン・デ・アンドレア、ニキ・ド・サン=ファール、キャロル・ジャンヌ・フォイヤーマン、オードリー・フラック、ヴァイオラ・フレイ、アントニー・ゴームリー、ロバート・グラハム、レッド・グルームス、ドゥエン・ハンソン、アレン・ジョーンズ、ウィリアム・キング、マリソール、マニュエル・ネリ、トム・オッターネス、ナム=ジュン・パイク、イタロ・スカンガ、ジョージ・シーガル、リゴベルト・トレス、アーネスト・トローヴァ、トム・ウェッセルマン
基本情報
※入場は閉館の30分前まで
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