これから

「Ingatkah Saat Itu (その時を覚えていますか)」(2021)
ディアリタ合唱団とティンティン・ウリアによる参加型パフォーマンス&ワークショップ

  • パフォーマンス
  • ワークショップ
2025
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5
広島市現代美術館 エントランスホール
  • 11:00開始(約2時間ー2時間半)

特別展「ティンティン・ウリア:共通するものごと」のクロージング・イベントとして、ディアリタ合唱団のメンバーを広島に招き、参加型のパフォーマンス&ワークショップを開催します。
ディアリタ合唱団は、1965-66年のインドネシア大虐殺とその後の時代についての楽曲を歌う、女性合唱団です。彼女たちは生き延びたメンバーが獄中から持ち帰った歌や、脱植民地化された公正な世界に対する希望を込めた時代の歌を集め、他者と協力して、これらの歌と物語を次世代に伝える活動を行っています。この参加型パフォーマンスとワークショップ「Ingatkah Saat Itu (その時を覚えていますか)」は、パンデミックの最中に1965 Setiap Hariとのコラボレーションで初めて演じられたもので、来場者は実際に参加することで合唱団を知ることになります。参加者たちもまた、想像力と感情を通じて、それぞれの物語を織り交ぜながら、その場で一緒に集合的な物語をつくりあげます。

協力:1965 Setiap Hari In-Docs

Aesthetics, Memory and the Future of 1965 Indonesia

ディアリタ合唱団(Dialita Choir)
Dialita(「di atas limapuluh tahun」の略で「50年以上」の意味)は、2011年に結成されたインドネシアの女性合唱団。メンバーの中には、1965年に始まった共産主義者や左翼の粛清の際に、法的手続きをふむことなく投獄された経験をもつ女性たちもいます。ディアリタ合唱団は、2016年に初のアルバム「Dunia Milik Kita(私たちの世界)」を、2019年には「Salam Harapan(希望の挨拶)」をリリースします。これらの曲の多くは、違法な投獄の間に作曲され、彼女たちの感情、絶望、希望を表現しています。当時、彼女たちにとって歌を作ることは、多くの制約の中で非暴力な抵抗の形として、失望に打ち勝ち、生き延びるための精神を維持する手段でした。現在、ディアリタのメンバーにとって、歌うことはトラウマの癒しにつながる自己療法のひとつとなっています。また、歌うこと(パフォーマンス)から得られる収入は、1965-66年の大量虐殺に巻き込まれた他の犠牲者たちや生存者を支援するために使われています。ディアリタ合唱団は、2019年、音楽を通じて和解と癒しの道を示したとして、5.18記念財団(韓国、光州)より光州人権賞を受賞しました。
会場
広島市現代美術館 エントランスホール
定員
20名(先着順)
料金
無料
※インドネシア語で実施します。無線システムを利用した同時通訳が入りますが、数に限りがあります(20台)。
※ワークショップの様子は、どなたでもご覧いただけます。

イベント・カレンダー

開館時間10:00-17:00
TEL082-264-1121