Title
流動のセミオティークⅠ “Hiroshima” 1988
Artist
加納光於
Year
1988
Material
インタリオ・紙

作品解説

作者は19歳の折に独学で銅版画の試作を開始。絵具の自製から新たな技法の開拓に至るまで飽くなき探究心をもって常に挑戦を続け、戦後日本の美術界をリードする存在となりました。デカルコマニー(転写技法)を応用した独自の技法によって制作された本作の画面には、凹版画とは思えないほどに豊かなグラデーションを湛えた流動感のある色彩のゆらめきが実現されています。消滅と生起、死と再生。コマ割りされた動きのある構図と相まって、画面は光と闇のあいだで生々流転するこの世界のあり方そのもののようにも見えてきます。

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