Title
HIR’45 (e)
Artist
一原有徳 
Year
1988
Material
モノタイプ・紙

作品解説

当時の小樽地方貯金支局に勤めながら油彩画を制作していましたが、パレット代わりに使用した石板に残ったインクの模様に着目したことを機に、石板上にのばしたインクを紙に転写するモノタイプ版画の制作を開始しました。さらには金属板を様々な道具や薬品で加工する実験的な版画表現を探求しました。本作は、終戦を迎える前に暗号教育を受けるため広島市に滞在していた作者の体験に基づいています。画面下方にみえる広島の風景は金属板を腐食させることで表現され、上空を覆うキノコ雲は金属板全体に敷いたインクをヘラでこそぎとることで表現されています。

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