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夏のオープンラボ:澤田華 360°の迂回
「夏のオープンラボ」は、多彩な表現活動についてさまざまな方法による紹介を試み、美術館活動の可能性を探る、当館における実験場としてのシリーズ企画です。今回は、アーティストの澤田華を紹介します。澤田はこれまで、言葉やイメージの誤読・誤解といった現象に着目し、そこから無限に広がる解釈の可能性を作品として表わしてきました。
みなさんは、電車の中や喫茶店など、同じ場所に偶然居合わせた、見知らぬ人々の声が聞こえてきたら、どうしているでしょうか。自分にとって不要な音や声を遮断する方法はいろいろあるでしょう。澤田は、耳に飛び込んできてしまう人の話し声や会話のうち、はっきりと聞こえた(と本人は思っている)声のみを、機械のように書き留めることで追い払い、無心になれる方法を思いつき、時々実践しています。そして、この行為の後には、一連の過程で多くの情報が抜け落ち、脈絡を失って宙に浮いたようなフレーズが並んだメモが残ります。気づけばそれなりに溜まったこれらのメモは、一体なんなのか、どんな意味を持ち得るのか?メモを見るたび湧き起こるその疑問を出発点として、新作に挑みます。元の文脈から切り離された、あるフレーズの解釈をめぐって、敢えて遠回りをすることで見えてくる、いくつもの景色を楽しんでいただく機会となるでしょう。
また、作品制作でアーティストがたどったプロセスの一端を観客と共有する試みを、市内各所を舞台に展開します。コロナとともにある時代、果たしてワークショップは可能なのでしょうか。この試みは成立するのか、アーティストが実践している、ともすれば不毛にも見えるこの行為に、意味や楽しみは見つかるのか?是非ご参加のうえ、見極め、見とどけてください。
澤田華(さわだ・はな)
1990年京都生まれ、同地在住。2014年、京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コース卒業。2016年、同大学大学院芸術研究科博士前期過程終了。主な展覧会、受賞歴に、「あいちトリエンナーレ2019」(愛知、2019)、「群馬青年ビエンナーレ2019」(群馬、2019、奨励賞受賞)、個展「見えないボールの跳ねる音」(Gallery PARC、京都、2018)、「写真新世紀2017年度・第40回公募」(東京、2017、優秀賞受賞)など。
基本情報
ラボログ
ラボログ作成への\かんたん/4ステップ!
①プリントアウトする
② 切って、貼って表紙をつくる
③ 穴をあけて閉じる
④ ペーパークラフトをつくってみよう
ラボログ|データ版
ラボログ|プリント版(本文)
ラボログ|プリント版(表紙シール)
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