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収蔵作品展 2000-Ⅳ 
オマージュ:20世紀ヒロシマ

2000年12月9日(土) — 3月25日(日)

1945年8月6日、広島市に人類史上初めて原子爆弾が投下されてから、早くも50年以上がたちました。そのときから広島は世界のヒロシマとして、人々に知られることとなりました。以後「ヒロシマ」は、その出来事だけでなく、核実験や原発事故といった、核によってもたらされる被害や忍び寄る核の脅威など、より普遍的な問題へと拡大し、文学や音楽など多くの芸術分野で表されてきました。美術もその例外ではなく、多くの作家たちがヒロシマを表現しています。
当館では、「ヒロシマと現代美術の関連を示す優れた作品」を収集方針の一つにあげ、それらの作品を収集してきました。この展覧会では、これらの収蔵作品によって、20世紀に表されてきたヒロシマのイメージを振り返り、きたる21世紀をのぞみます。

出品作家
殿敷侃、本田克己、入野忠芳、岡崎勇次、灰谷正夫、土屋幸夫、増田勉、丸木位里・俊、福島瑞穂、秀島由己男、深沢幸雄、浜田知明、中林忠良、萩原英雄、両角修、山本正道、荒木高子、上田薫、チョー・ドク=ヒュン、デイヴィッド・ナッシュ、宇佐美圭司、ナンシー・スペロ、レオン・ゴラブ、池田龍雄、ギュンター・ユッカー、ファン・リ=ジュン、河口龍夫、立石大河亞、司修、ヤノベケンジ、工藤哲巳、椿昇、草間彌生、片瀬和夫、オノ・ヨーコ、アルフレド・ジャール

井上武吉展
建築、環境芸術、モニュメント、彫刻など幅広い芸術活動を展開し、現代彫刻の新たなる可能性を見いだし、その発展に貢献した井上武吉は1997年9月、66歳で亡くなりました。学生時代から既に才能を発揮し、その活躍ぶりは学校でも羨望の的でした。井上武吉は鋭い感性と幅広い視野に加え、内面から滲みでる説得力、調整能力で国内外で展開した、数々の大型プロジェクトを成功させています。そして日本の現代彫刻の歴史に確かな足跡をのこしました。
広島市現代美術館の井上武吉作品は、彫刻2点の他、彼のライフ・ワークであった「マイ・スカイ・ホール」シリーズの「ヒロシマ」、また美術館を設計した黒川紀章とのコラボレーションによって完成した美術館外部の「大階段」と内部にある「階段1、2」、そして1978~80年に描いたドローイング39点、計44点が収蔵されています。
本展は、当美術館の収蔵品と井上武吉アトリエの協力のもと、出品していただいた作品で構成しています。
日本美術の故郷、奈良の室生村に生まれた井上武吉が、丹念につくりあげ、爽やかで、また奥深い空間を包含する作品の数々を紹介します。
21世紀開幕の展覧会として、魅力溢れる井上芸術をご鑑賞ください。

基本情報

会期
2000年12月9日(土) — 2001年3月25日(日)
開館時間
10:00–17:00

※入場は閉館の30分前まで

休館日
12月29日–1月3日
観覧料
一般320(250)円、大学生240(190)円、小中高生150(120)円 ※( )内は30名以上の団体料金
主催
広島市現代美術館

イベント・カレンダー

開館時間10:00-17:00
TEL082-264-1121