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コレクション展2017-Ⅱ
コレクション・ハイライト+特集「光ノ形/光ノ景」
本展は「光ノ形/光ノ景」と題した前半の特集展示と、当館コレクションから優品を選りすぐった後半の「コレクション・ハイライト」により構成されます。
特集「光ノ形/光ノ景」では、光にまつわる表現を3つの視点からひもといていきます。
最初の「光ノ形」では、太陽や月、虹、電灯など、さまざまな種類の光を取り上げます。光が集まってできたかたち、あるいは光を放つかたちが現代美術の中でどのように表現されているのかを辿ってみます。次の「光ノ景」では、光景、つまり光が広がって生まれる景色を見てみます。ときに色鮮やかに、ときに茫洋と広がる光は見る人の気持ちを癒しますが、しかし同時に私たちは、そのどこかに暗い影の気配をも感じ取ってしまいます。それは「景」という文字が訓読みでは「かげ」と読み、光を意味するとともに影にも通じる点に重なるでしょう。特にここ広島において強い光は、たとえば原爆の熱線で焼きついた消えない影を想起させます。そこで最後の「影=光」の視点に展開されます。ここでは、作家に「ヒロシマ」をテーマに制作を呼びかけ蒐集した制作委託作品を含めて紹介し、絶望ではなく希望や再生へと想いをつなげていきたいと思います。
また、同時期に開催する特別展「村野藤吾の建築―世界平和記念聖堂を起点に」の関連展示として、丹下健三が設計した平和記念公園の建築模型と、大髙正人が設計した広島市基町団地の建築模型(制作及び所蔵:広島大学大学院工学研究院 建築史・意匠学研究室 千代章一郎ゼミナール)を復興の象徴、もうひとつの「光」として出品します。
出品作家
●特集「光ノ形/光ノ景」(※展示予定順)
靉嘔、福田美蘭、恩地孝四郎、駒井哲郎、池田満寿夫、吉原英雄、吉村益信、オノデラユキ、細江英公、アルナルド・ポモドーロ、大岩オスカール、小林孝亘、宇佐美圭司、杉本博司、米田知子、加納光於、石内都、河口龍夫、岡部昌生、清水九兵衛、上田薫、菊畑茂久馬、中村一美、松本英一郎、高松次郎、村上友晴、柳幸典、丹下健三、大髙正人
●コレクション・ハイライト(※展示予定順)
マグダレーナ・アバカノヴィッチ、イヴ・クライン、クリスト、マルセル・デュシャン、ホルスト・アンテス、クルト・シュヴィッタース、デイヴィッド・ナッシュ、アルベルト・ジャコメッティ、クリスチャン・ボルタンスキー、ジャン・アルプ、クロード・ヴィアラ
基本情報
※入場は閉館の30分前まで
※( )内は30名以上の団体料金
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