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特別展
藤本由紀夫展 ECHO―潜在的音響

2007年3月11日(日) — 5月13日(日)

藤本由紀夫は、80年代半ばより音のでる、もしくは音をテーマとしたオブジェの制作を続けているサウンド・アーティストです。その活動は国内外から高い評価を得ており、2001年にはヴェネチア・ビエンナーレに出品するなど、まさに日本を代表するアーティストといえるでしょう。
藤本は、埋もれてしまいがちな、日常にありふれた音をひろいあげ、作品として提示します。その作品は、ただそれだけでは完成されているとは言えません。見る人が、音の響く空気に感覚を集中させ、自身を含めた空間そのものを体感してはじめて、藤本の作品との出会いは成立します。
また、展覧会タイトル「ECHOー潜在的音響」は、藤本の敬愛するマルセル・デュシャンの言葉からつけられたものです。「ECHO」も「潜在」も、目に見えないものです。しかしながら、人はそれらを聞き、感じ、顕在しないものをリアルなものとして捉えます。「音」もそのうちのひとつです。「音」という、目に見えず、形のないものをどのようにリアルに感じるか、それが藤本の制作におけるテーマのひとつでしょう。
本展では、観客が実際に触れて音をだす作品など約35点を展示します。見る、触れる、聞く、感じるという全ての感覚と新しい音が出会います。作品と観客の互いの働きかけによって完成する、インタラクティブな展覧会です。

基本情報

会期
2007年3月11日(日) — 5月13日(日)
開館時間
10:00–17:00

※入場は閉館の30分前まで※3月27日—4月5日、5月5日は19:00まで

休館日
月曜日※月曜日が祝休日にあたる場合は開館、翌平日休館
観覧料
一般910(720)円、大学生680(540)円、小中高生450(360)円
  • ( )内は前売り及び30名以上の団体料金
  • 5月5日(こどもの日)は高校生以下無料
主催
広島市現代美術館、中国新聞社
後援
広島県、広島県教育委員会、広島市教育委員会

イベント・カレンダー

開館時間10:00-17:00
TEL082-264-1121